ERABO 大阪府立高等学校・支援学校検索サイト

　普通科は、卒業後の進路をふまえ、高等学校普通科に準ずる教育課程の授業と、自立活動の時間を設定し、障がいによる学習上又は生活上の困難を主体的に改善・克服するために必要な知識・技能・態度および習慣を育成する授業があります。視覚以外の障がいを併せ有する生徒には生活学習や作業学習を取り入れた自立活動の授業を重点的・系統的に行っています。

普通科の通学区域は、大阪府内で大阪市、東大阪市を通る中央大通りよりおおむね南側です。
　本校は、大正3年、吉田多市、志岐与市のお二人の先生が大阪市西区北堀江通に、視覚障がい者の職業自立のための学校として私立大阪訓盲院を開設したことに始まります。昭和13年に現在の住吉区山之内に移転し、平成26年には創立100周年という大きな節目を迎えました。校舎が老朽化したため現地建替えの工事が行われ、創立101年目の平成27年10月末に5階建ての新しい校舎が完成しました。幼児から成人まで目が見えにくい人、目が見えない人、または将来目が見えにくくなる可能性がある人に対して、視覚障がい教育の専門性を持った教育を行っています。一人ひとりの障がいに応じ、幼稚部から高等部までの一貫した教育により、生活自立・社会自立をめざしています。平成27年4月から高等部専攻科に柔道整復科が設置されました。高等部専攻科の保健理療科、理療科、理学療法科、柔道整復科の4学科はいずれも国家資格を取得し医療分野での職業自立をめざしています。また、近年は、校内LANを整備し、タブレット端末等のICT機器を活用した教育を積極的に進めています。創立時からの視覚障がい者の自立をめざす強い思いは、本校の伝統として今も引き継がれています。歴史と伝統を大切にしながら新しい時代の学校として教育を展開しています。